女子の世界
娘がまたぽつぽつと学校であったことを話し始めた。
自分が持っているものを横取りしていく人たちがいる。
それは友だち関係にもおよび、仲良しの子を自分と一緒にいないように仕向けられたりした。
あと、自分のことを好きだといった男子を好きな女子に影でいろいろ言われている。
親子で同じような経験してることに驚いた。
私も娘と同じくらいのときに、同じクラスの女子ボスの好きな男子と仲良くしていたという理由で総スカンを食らったことがある。
こちらとしてはその男子をなんとも思っていないし、その男子の友だちのことが好きなんだと弁解したら、あっという間に私の好きな男子に「〇〇さんが好きって言ってた!」と伝えられてしまった。
ありがたいことに「僕も好き(赤面)」というお返事をいただき、晴れて両想いになれたので結果オーライなんだけど、そのことが余計にボスの怒りに火をつけ、ひとりの女子をのぞいて無視されたり陰口を言われたりが続く1年だった。
でも、私は不登校にはならなかった。
ひとりの女の子は私のそばにいてくれたし、私が行かなくなったらその子がクラスで浮いてしまうから、不登校になるという選択肢が自分の中に微塵もなかった。
あと、小学生ながらそのボスを見て、(見た目も良くないうえに性格まで悪いとなったら救いようがないよ)と客観視できていたような気がする。
集団の中でだけ強くなれる彼女に同情さえしていた。
案の定、中学にあがると彼女はまったく目立たなくなり、青春を謳歌していたようには見えなかった。
娘は客観的に見て、めちゃくちゃかわいい。
性格も家ではジャイアンだけど、外ではとても良い。
見た目も性格も良いとなると、男子にモテてしまうのが性。
もうこれはそういうものだと思って、生きていくしかないのよ。
そんなやつらのために学校に行かずに両想いの子と会えないなんてもったいないって思うけど、それをどう捉えてどうしていくかは娘の問題。
自分にとって必要なことを必要なだけやろう。